ジャパンメディカルパートナーズが考える対策のポイント

手指消毒剤について

医療関連の感染予防において基本となる手洗い及び、手指消毒。
CDC(米国疾病予防管理センター)をはじめとする様々なガイドラインで推奨されているアルコールべースの手指消毒剤は、ほぼ全ての現場に設置されています。しかし、正しい方法で手指消毒ができていなければ、十分な効果は期待できません。

適切な手洗い、手指消毒の方法を、院内スタッフや来院者へ徹底する必要があります。

参考サイト:医療現場における手指衛生のためのCDCガイドライン2002

参考サイト:Medical SARAYA 学術情報「CDCガイドライン(和訳)」

1.手指消毒剤選択のポイント

医薬品の選択

医薬品として認可されている手指消毒剤を使用することで、万が一副作用による健康被害が生じた際にも、医薬品副作用被害救済制度が適用されます。 又、医薬品は添付文書の記載内容や医薬情報が整備されており、情報開示を求められる事態にも安心です。

厳格な要求水準を満たす商品の選択

米国FDA(米国食品医薬品局)がTFM規格を制定しているように、海外では医療機関で使用する手指消毒剤に対して、厳格な承認基準が定められています。 現在日本では明確な基準がなく各メーカーに委ねられていますが、より徹底した感染予防のためには、より厳格な基準を満たす資材を選択することが重要です。

参考サイト:医療用生体消毒薬に関する暫定的最終評価基準書

手荒れに配慮した高品質商品

手洗いや手指消毒の徹底により、医療従事者の手荒れが問題となる場合があります。遵守向上の観点から、保湿剤の添加など、より手指に配慮した資材を選択することが望まれます。

備蓄を考慮した管理しやすい商品

化学物質排出把握管理促進法(化管法)におけるPRTR制度に対応している資材を選択するなど、より管理しやすいものを選択することが望まれます。

※PRTR制度・・・化学物質排出移動量届出制度。有害性のある多種多様な化学物質が、どのような発生源から、どれくらい環境中に排出されたか、あるいは廃棄物に含まれて事業所の外に運び出されたかというデータを把握し、集計し、公表する仕組み

2.使用期限

手指消毒を徹底している医療現場では、使用期限が来る前に消毒剤は使い切られていることが一般的です。しかし設置場所によっては消耗速度が違うため、担当スタッフが消毒剤管理の必要性を認識し、使用期限の確認を心がけておく必要があります。

一般的に医薬品は、未開封の場合の使用期限(メーカー保証)は製造後3年間

開封後は、なるべく早く使用

開封後は保管条件、使用環境など様々な影響を受けるため、一般的にメーカー保証はされていません。メーカーによっては、使用条件を想定した試験等で目安を設けていることもありますが、使用者の責任で保管し、なるべく早く使い切ることが望まれます。

ポイント

継ぎ足しは避ける
速乾性手指消毒剤を長期間にわたって同じ容器に継ぎ足して使用すると、不衛生になる可能性があるため、継ぎ足しは望ましくありません。

3.適切な手指消毒・手洗いの徹底

環境感染学会で発表された論文で、約8割の医療従事者が十分な手洗い、手指消毒ができていないという報告があります。(出典1)
また、爪は全体の85.7%、手の甲では95.5%に洗い残しが見られるなど、意識が行き届きにくい部位があることも報告されています。(出典2)

適切な手洗いや手指消毒の方法を伝えるポスターを掲示するなど、万全な院内感染予防体制の構築に向けて来院者、職員への啓発が重要です。

出典
(1)小田原涼子・前野さとみ ほか(鹿児島大学病院看護部リンクナース連絡会、サーベイランススタッフ会)「看護師における効果的な手洗い方法の評価に関する研究」「環境感染学会」2004年Vol.19 no.4
(2)杉田久美子、吉田芳子 ほか(北摂総合病院 院内感染対策委員会)「学生に対する手洗いの教育と実習の効果」「環境感染学会 2005年 Vol20.No2」

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